ロシアワールドカップ 旅グッズ忘備録

今更ながら、今夏訪れたロシアワールドカップの際に新規購入してみた旅グッズについて、旅行中に綴っていた感想などを防備録としてまとめてみた。

 

今回の旅行で試してみたものの評価

 

1.Boseノイズキャンセリングヘッドホン

 
 ノイズキャンセリングヘッドホンについては、前回ブラジルワールドカップ訪問時にもSONYの有線製品を購入して持参してみたが、結局その後使う事はなかった。


 所有しているiPod nanoとの相性が悪かったのか、ノイズキャンセリングにも関わらず接続時にノイズが生じてしまったように覚えいている。


 ノイズキャンセリング自体は効いていて、飛行機の機内では有効だったような気もするが、やはり有線しかないというのは移動時などには邪魔でもあり、また、着席時にしてもケーブルの長さが調整できず、煩わしくてしょうがなかったようにも覚えている。そういう意味では、有線無線併用型でも有線ケーブルの長さ調節ができるのが望ましいのかも知れない。


 今回試してみたBOSEの製品は素晴らしく、飛行機の機内でも鉄道の車内でもノイズキャンセリングを効かせて付けているのといないのとでは耳で感じる静音性が大分違い、外したときなどは思わず周囲の騒音に驚くほどだった。ノイズキャンセリングが効いている時は普段無意識下で体(脳?)が意識的に除いている音を、外した時は全て拾ってきている感じなのだろうか?
 下船した後に、それまで波間に揺られて無意識にバランスを取っていた感覚が、上陸した際に既に床は揺れていないにも関わらず、体は揺れをまだ感じてしまっているような感覚に似ている。
 鉄道の車内での音はそう気になるものでもないが、飛行機の機内では一度体験してしまうと、もう外している時のエンジン音が大騒音に感じてしまう。極端な話、音楽を流さずにノイズキャンセリングを効かせるだけでもいい。寝ている時は特にそうだ。睡眠用のノイズキャンセリングイヤホンが開発されたというのもうなずける。
 実際、ワルシャワーモスクワ間ではスマホのバッテリーが切れ気味だったので、そのように使ってみた。日本時間では深夜早朝に当たる時間帯だったので、大分疲れが溜まっていたのもあるが、これを装着していたことで大分睡眠に没入できた気がする。
 

装着に関しては圧迫感もなく、適度に密着して音の漏れ、侵入を防いでくれる。
 出掛けのバタバタで普段使いのiPod nanoを忘れてしまったので、有線接続時の相性は旅行中に検証できなかったが、後日帰国後に地下鉄乗車時に試してみて、前回有線専用機購入時のような機器の相性によるノイズの発生がないことも、有線使用時のノイズキャンセリング効果も確認できた。
 結果的には、帰国後、店頭で再度つけ心地や価格等を検討して、Boseではなく、SONYのWH-1000XM3を購入した。


 非常に気に入った一品となったが、ネックは少し大きいこと。それと、ヘッドホンゆえ密着して使用すると頭上部の髪型がぺったりと凹んでしまうこと。装着感を考慮すると止むを得ないと思われるのだが、特にサイズに付いては旅行時の荷物を減らすという点に関してはネックとなった。個人的にはカナル型イヤホンの形状は耳に合わないことが多く、長時間の装着は耳が痛くなってしまい、とてもつけていられないので、サイズに関しては止むを得ないと割り切るしかないと思っている。

 

2.Boseノイズキャンセリングヘッドホンレンタルサービス

 

 1.に関しては、今回はまず旅行用品のレンタルサービスで試してみた。

www.ry-rental.com

 

1.でも書いたように、前回のブラジルワールドカップ時は費用を出し惜しみして、有線専用機器を購入したが、結果的にその後使う機会は殆どなかったので、高い買い物になってしまったのを覚えている。
 今回、有線無線どちらでも使用できる物を探していたところ、SONYにしてもBoseにしても3万円ほどの、初心者としては上位機種に相当するクラスの物ではそういう物があるのを知ったが、前回の経験から、3万円で購入した場合、仮に外した場合の損失費用が大きいように感じたので試用してみた。
 今回の日程では使用日程的に往復の送料を含めて4千5百円ほどのレンタル費用となったが、仮にこれが外れであったのであれば3万円が試用費用になることから考えれば安いものだと思えた。
 

 このレンタルサービスで少しネックになったのは費用がかかってくるのがレンタルして実際に使う期間ではなく、到着日から返送手続きをした日までとなっていること。
サービスとして考えれば費用回収の面としては当然なのだろうが、今回の場合は出発前日に届くようにし、返送日は帰国便の時間の関係でサービス提供者の指定発送時間までに間に合わなかったため、旅行翌日の発送とし、実旅行日程の前後2日がサービス期間に加わる事になった。
 結果的には上手く受取、発送ともできたが旅行前日に発送側と荷物の到着時間の調整などが行えない可能性があるのはややリスクに感じた。旅行前日に受け取れなく、旅行当日のバタバタ感の中でも受け取れなければ使えないのに費用が生じてしまう可能性がある。

 この点に関してはそれこそAmazonのコンビニ受け取りのように、自宅に届かなくとも24時間営業の所で自ら受けてることもできる選択肢がある方がサービスとしては望ましいと感じた。
 また、費用面に関して言えば、長距離旅行で日程が長くなる場合に試すよりも、短期間の国内旅行などで試しておけばよかったようにも思う。
 今回利用したサービス提供者のメインのサービス提供品はヘッドホンなどではなくスーツケースのようで、他にも細々とした旅行用品のレンタルも行われていたが、スーツケースはともかく、その他の製品はどんな人がどんな意図で借りるのか、ちょっと見当がつかなかった。
 サービスの内容自体はとても面白く、今回のノイズキャンセリングヘッドホンのように、少し初期費用がかかる割に使用感によってはその後あまり使わない可能性が生じるものなどはもっと積極的に試せると良いと思った。
 イヤホンのように、耳の中に入れるような物は人によっては生理的に受け付けない人もいるかと思うが、ヘッドホンならばその点はもう少しクリアできるような気はする。

 

3.エマージェンシーシート(ソウルーワルシャワ間)


 今回座席指定をするにあたり、エコノミークラスの中では比較的スペースに余裕があると言われるエマージェンシーシートが空いていたので試してみた。非常脱出口となる場所の隣で、離着陸時にはCAさんと向き合って座ることになる席ですね。
結論から言うと、これも非常に快適な経験でした。


 長距離旅行の際にいつもネックに感じるのはエコノミークラスのスペースの狭さ。これまでは狭くて寝返りが打てないことなどがネックになるのかと思っていた。
 これは高速バスでも同様で、高速バスではそれに加えて日本の場合は交通事情から大都市圏での到着時間が大抵早朝に設定されていて、体は寝ている状態なのにまだ薄暗い中で放り出されるのがとても辛く、使うのを避けている。


 だが前回ブラジルワールドカップの際に当地の長距離夜行バスを使ってみて、日本とは異なり、長距離バスでの移動が当然という利用条件の中での利用時間設定(早朝に放り出されない)、余裕ある席間を経験し、夜行だから辛いというわけではない、ということも実感していた。
 

 今回利用できたこのエマージェンシーシートもまた、非常に快適な経験だった。やはりネックになっていたのは寝返りの打てないようなスペースの狭さで、横はともかく、縦が自分の体のサイズではエコノミーはやはり厳しい空間だったのだと再認識した。
 席予約時に事前にネットで確認していた懸念事項のうち、エンジンが近い位置のため、他の席よりも音が気になるという点に関してはBoseノイズキャンセリングヘッドホンが大分その助けになった。と言うか、装着している時はほとんど騒音と感じなかった。
 離着陸時にCAの方がこちらを向いて座る体制になることも大きなネックにはならなかった。そもそも離着陸時に向き合う時間なんてそんなに大した時間ではないのだ。今回のように、目の前に美人が座ってくれればむしろラッキーである。


 誤算だったのは、窓の位置。

 今回は窓際を選択したのだが、これは機体によって異なるのかも知れないが、窓の位置が通常の窓際席と異なり、自分の席の横に窓があるわけではなかったので、開閉の調節ができず、機窓を楽しむこともできなかった。
 もう一つ誤算だったのは、これも機種によるのかも知れないが、エマージェンシーシート席は前に座席がない分、前のスペースに余裕があるのだが、そのため、通常は前のシートに設置されているエンターテイメント設備は自分の席の足元から立ち上げる形となる。この設備に、通常の席ではUSBポートが備え付けられていたのだが、エマージェンシーシートに限ってはそれがなかった。お陰で最近バッテリーの消耗の激しいスマートホンやバッテリーチャージャーに充電することができず、これは後々のトランジットの時に大きく影響してきた。
 もう一つ、ネックだったのは、窓際の席では脱出用の機構が機内に迫り出してきているため、通路側、中間の2席に比べると若干スペースが狭目となっていた。迫り出した部分に足を乗せることもできたが、安定させれるような形になっているわけでもないので、個人的にはエマージェンシーシートが選べる際のベストな場所は窓際でも通路側でもなく真ん中の席だと感じた。
 これも機体によるのかも知れないが、エマージェンシーシートの前はトイレであり、通路際では人の出入りが多く、落ち着かないようにも思えたのだ。

 通常であれば通路側の席の人に断りを入れて通路に出ないと行けない席の関係についても、エマージェンシーシートであれば前に十分スペースがあり、そこはネックになりえない点からも、中間席が一番良いように感じた。
 なお、この快適な空間での旅は最後の最後に隣の韓国人にコーヒーをこぼされたことで些か後味の悪い経験となってしまった。
 
4.Ambee Bluetoothながら聞きイヤホン

 

 ノイズキャンセリングのヘッドホン、イヤホンとは打って変わって、外音の取り入れも可能で、音楽を聴くことも可能という少し不思議な部類の商品。

 音楽を聞きながら、アナウンスなども聞け、音量調整次第では会話も十分可能なため、ながら聞きにひはとても適している。


 有線版も試してみたが、長さの調節できないケーブルはやはり煩わしく、結局使用頻度は減ってしまっていた。
 抜け易い先端のイヤーピースも気になる点だったが、その点は今回はかなり改善されている。


 ネックなのは他の人のレビューにも結構書かれていたが、本体とイヤーピース間のケーブルが中途半端な長さで、若干の煩わしさを感じること。


 もう一つは機構上仕方がないのかも知れないが、イヤーピースが耳たぶを挟み込むような形になっており、多くの方の耳型から適切なサイズを割り出しているとのことだったが、長時間使っていると耳の痛さはやはり少し気になるところ。


 SONYXperia Duoも店頭で試させて貰ったが、こちらはそういう耳の痛さはなく、快適な装着感だった。ただ、こちらは普段使いにするに個人的には結構値が張っているように感じる。もう一つ気になる点は左右分離型になっていること。外れやすいのでは、と思ったのだ。
 後日談になってしまうのだが、SONYXperia Duoについてもその後結局購入してしまった。アンビーのイヤホンではやはり中途半端な長さのケーブルが煩わしく、徐々に使用頻度が減ってしまってきていたのだ。こちらはまだそれほど使い込んでいないので、当初懸念していた抜け落ちなどが実際にはどの程度生じるのかはこれから確認していくことになる。

 
 ながら聞きができる機能自体はとても有益なものなので、この分野はもっと機種が充実して欲しいと思う。理想としてはXperia Duoの装着感、アンビーのような一体型の形状で、こちらもやはり有線無線併用ができ、接続部、本体から耳に掛けての有線部の長さ調節ができると良いと思っている。

 

5.洗濯袋

どこでも洗たくパック (液体石けん2個付き)

どこでも洗たくパック (液体石けん2個付き)

 


 今回の旅のように、鉄道での移動時間が長く、水を得られる場所があれば洗濯ができるという環境であればそこそこ有効だったが、予想以上に水を切れず、結局は最後は手で絞った。通常の旅であればあまり役に立たないかもと思った。スペースをそんなに取るものではないので、持っていく分には良いかもしれないが、一度壊れたら次に積極的に買うことはないと思う製品だった。

 

6.セディナ海外キャッシング

www.cedyna.co.jp 

 今回、久しぶりに長期(と言っても1週間程度ですが…)に海外に行くにあたり、久しぶりに海外での現地通貨の効率的な入手方法を調べてみた。

 これまでは新生銀行をメインバンクに使っていたこともあり、海外でATMから現地通貨を引き出すに当たっては特段の煩わしさを感じていなかったのだが、昨今のマイナス金利下での経営状況に対する影響も大きいのか、新生銀行からは海外引き出しを含めて軒並みサービス水準の悪化に関する告知がされていたので、今後も見据えて対応することにしたのだ。


 これまで、新生銀行のサービスを利用していて、現地ATMで現地通貨を引き出せる利便性などからあまり意識はしていなかったが、それでも新生銀行のサービスもあらたてめて比較してみるとそこそこかかっていることがわかった。
 

 色々調べてみると、どうもセディナのクレジットカード(国際ブランドはMasterの方が若干手数料が低くお得らしい。この辺はその時々で状況が変わりそうだけど)がインターネット経由で繰り上げ返済も可能なことから、交換手数料に加わる年利の日割りが可能なため、使用して、オンライン上に使用状況が反映されて変換可能になるまでの3日間ほどの日割り利率の適用のみで対応できるため、手軽な手段の中では最もお得に現地通貨を入手できる部類に入るらしく、バックパッカーの間では割りと有名な話らしい。

 
 ちなみに、ATM手数料は日本の法令上キャッシングに対しては取ってはいけないことになっているらしいが、トランジットで立ち寄った韓国で引き出した際には普通にATM手数料が取られていた。引き落とし時にどうなっているかはまだ確認できてないが。
(この点については後日確認するのを忘れてしまっていて、請求の確認できる期限を過ぎてしまっていた。すぐに確認しないとだめですね。ちなみにセディナに問い合わせた方の記事では、セディナでは問い合わせをすればATM手数料などのアクセスフィーは請求から除いてくれるようです。)


 今回は色々と調べた上でセディナを利用することを決め、新規に申込んだのだが、当初のショッピング・キャッシングの利用可能総額の総枠が意外に小さく、キャッシング枠は更に小さくしてしまっていた。キャッシング枠の変更には運転免許証などの身分証明書の提出などが必要になるのだが、海外旅行にあたりそうした物をおいてきてしまって対応が困難なことを考えると、その点については旅行前に確認、対応しておくべきだった。

 

7.スキナーズシューズ・ソックス

socks-shoes.jp

  飛行機の機内や、宿泊先などで、スリッポンのように簡単に脱着でき、スペースも取らないものを検討していて購入したもの。

 もう少し簡単に脱着ができるのかと思っていたが、普通にアンクルソックスを履く程度の手間はかかるものだった。ただ、その分、密着感も十分にあるが。

 持ち運び、即時利用を考えたらホテルで支給されるような薄手のスリッパでも良いのかも知れないが、機内や車内でもちょっとした移動には足元がしっかりしている感もあり、意外に重宝する。
 

 商品説明では底面はラバー保護されているので、ガラスなどの多少の突起物を踏んでも大丈夫のようなことは書かれている。

 確かに大丈夫なのかも知れないが、かなり薄手に作られているので、路面の変化具合はしっかりと感じるので、通常の靴を履いているときよりは裸足に近いような感触があり、一抹の不安は感じる。
 今のところ、費用以上の感動はないが、購入を後悔するようなレベルのものでもなかった。

 

8.ネックピロー

 安さのためか、縫製、装着感に若干の甘さは感じるが、通常の空気注入式エアーネックピローを使わずとも十分に快適な移動を過ごせ、意外に使える製品。後部が気にならず、肩への負担もなく、電車の中で隣の人に寝そべってしまっているような快適感があるのはなかなか良い。

 スペースもあまり取らず、値段の割には和悪くない買い物だったと思えた。 

 

9.Kindle paperwhite

  飛行機内なども大分改善されてきたとは言え、海外旅行時はオフラインになる時間もやはりまだまだ長く、旅のお供として書籍は欠かせない。ただ、紙の本はサイズ、重量ともどうしても生じてしまい、海外旅行に持って行くにはやはりどうしても制限がかかってしまう感じがある。


 これまでタブレット電子書籍アプリなども試してみたが、やはりどうもしっくりいかず、バッテリーの持ちなどもあり、長続きしなかった。今回は電子書籍専用端末として、それほど高価とも感じなかったKindleの中でも一番コストパフォーマンスが良いと感じたKindle Paperwhiteを購入した(それでもAmazonのキャンペーン期間中を狙って購入したが)。
 これに、旅行前日からUnlimitedに申し込み、興味の有りそうな書籍を何冊かダウンロードして持参することとした。

 今まで試したタブレットなどの電子書籍アプリなどよりも紙の読書感に近づける努力をしているだけあって流石に使い易い。重量、スペースを考えても旅のお供としては優秀な製品。今回は広告ありバージョンで購入したが、個人的には全然気にならない程度のもので、むしろ有益な情報が届けられるのであればそちらの方が望ましくさえある。
 

 ちょっと誤算だったのがUnlimitedで読める作品対象で読みたいものがあまり含まれていなかったこと。旅行の度にUnlimited一月分を支払うのであれば安いかもと思ったけど、この充実度だと少し内容が薄いように感じる。むしろ青空文庫で過去の作品を詰め込むことになるかも。


 使用感に関しては軽さ、大きさともに申し分ないけど、本を開いて右左でホールドできるあの安定感が意外に重要なんだな、と再認識させられる使用感でもあった。

 

10.ピンチ付き折りたたみハンガー

item.rakuten.co.jp


 洗濯袋と合わせて洗濯グッズとして購入。リングハンガー的にも使えて非常に使い易い。
サイズもスペースをそんなに取らず、洗濯袋と違ってこちらは購入してよかったと思える旅の洗濯関連製品だった。