最近のマンホール蓋事情 1

 今日はちょっと趣向を変えて表題の通り、最近のマンホール事情をお届け。

 

 「公益財団法人 日本下水道協会」というところが発行している「下水道協会誌」という業界雑誌があります。

www.jswa.jp

 実は仕事でこういう業界に関わっているということもあるのですが、先月号は個人的にもとても興味のある最近のマンホール(特に蓋)の活用事例や各国のマンホール蓋事情がチラッと紹介されていました。

 

 誌面の内容がWebにもアップされていればリンクを張って終わりなのですが、残念ながら目次しか掲載されておらず、著作権の関係もありそうですので、個人的な忘備録としてもまとめておこうと思います。

 

 先月号はマンホール特集ということもあり、幾つかの事例が紹介されていましたので、1つずつまとめて行こうかと思います。

 

 まずはフリーアナウンサーの山本ミッシェルさんによる巻頭言から。

ameblo.jp

 

  NHK国際放送局で「Science View」という日本の最先端技術を紹介する番組(HPをチラッと調べてみると日本語の番組では出てこないので英語、もしくは日本語以外の言語での番組のようです)があるようなのですが、山本さんはこちらで長年取材を続けらているようです。

www3.nhk.or.jp

 

 番組の中では下水道工事技術や日本のマンホール蓋なども幾度か紹介されてこられたそうで、その度に各国から大きな反響があるそうです。

 

 ちなみに山本さん、ブログにもスマホの待受をマンホールにしたことを報告させていたり、今はまだそのマンホール蓋を待ち受けにした記事1件のみですが、「マンホール」というカテゴリを作られたりしていて、「マンホーラー」の片鱗が窺い知れます。

ameblo.jp

 

 さてさて、私は全く知らなかったのですが、海外では今輸入したマンホール蓋を使う国が増えているそうなのです。

 

 New YorkのManhattan地区のマンホール蓋の多くには「Made in India」と書かれているらしく、それに気づいた映画監督のNatasha Rahejaという方が蓋が作られているインドのHowrahという都市(Kolkataの隣接都市のようです)の工場まで追跡取材をし、「Cast in India」といドキュメンタリー映画を作成したそうです。 

 

www.google.co.jp

 

 映画の題名が「Cast in India」ということからも想像されるのです、現地でのマンホール蓋の制作状況は過酷らしく、上半身裸、そして裸足で高温の鋳物であるマンホール蓋が制作されているとのことです。

 

 日本語での情報はあまり見つけられなかったので、日本語訳はされていないのかも知れません。

www.amazon.in

 

 こちらで同作の予告編と思われる動画を見つけました。 

www.youtube.com

 

 私自身、まだ日本でのマンホール蓋の制作風景も見たことはないのですが、鋳物製品の制作とは言え、予告編だけでこの光景はちょっと衝撃的なものがありました。

 

 アメリカやヨーロッパの多くの国ではいま「Made in India」、あるいは「Made in China」と書かれた輸入マンホールが増えているようで、その背景には輸入ものの方が20〜60%程も安価になるということがあるそうです。

 マンホール蓋のような重量物(日本の下水道の規格だと基本的に90kg/枚)を輸入してもなお安価になるような背景には労働力が安価な国で制作しているということに加えて、こうした安全面への配慮を欠いた制作状況もありそうです。

 

 一方で、こうした輸入マンホールの増加はもともとマンホール蓋を作っていた各国の地元の鋳物工場を厳しい状況に追い込んでいるという状況もあるそうです。

 

 日本で用いられている下水道用マンホール蓋は(おそらく通信や電気なども同様だと思われますが)今のところJIS規格をベースとした規格が定められていますので、こうした規格を満たしていることが確認できるような検査体制を整えない限りは輸入製品を用いるのは難しのではないかと思いますが、上記のようなインド、中国製品のマンホール蓋を欧米各国が用いているということについてはその辺の扱いをどうしているのかがとっても気になるところです。

jgma.gr.jp

 

 これは私も知らなかったのですが、山本さんの記事によれば、各地で時折見かける色付けされたデザインマンホール蓋、実はこうしたマンホール蓋の色付けは職人さんたちが1枚1枚色付けしているとのことです。

(山本さん、ここの見学については「仕事やプライベートで」と書かれているので、そうした方たちとお知り合いになる機会のあるお仕事とは言え、結構コアなマンホーラーですね。)

 

 山本さんはこの職人さんが色付けされている様子を見て、「街が一枚一枚丁寧な手仕事でカラフルに彩られている」というとても素敵な表現をされていました。

 そして、外国人観光客だけでなく、日本人の方にもそうした体験をしていただければ、違う景色が見えるようになり、インフラにも敏感になり、また、それらを大事にできるようになるのではないか、とも書かれていました。

 

 山本さんの夢は日本各地の街の姉妹都市とマンホール蓋を交換し、日本のデザイン・マンホールの蓋に世界ツアーをさせることだそうです。

 

 実際に、Londonの大英博物館には新潟県長岡市の土器をデザインしたマンホール蓋が贈呈され、展示されているそうです(火焔土器の常設展示の際に記念として贈呈されたようですね)。

kyodonewsprwire.jp

www.city.nagaoka.niigata.jp

 

 私自身もこの仕事についてから日本各地、果ては海外旅行に行ってもこれまでは気にもしなかった足元の世界にも目を向ける機会が増え、そういう意味では今の仕事について世界が広がったと感じる場面となっています。

 そして、そうした日本各地、世界のマンホール蓋を見比べていると、日本のマンホール蓋は各地の名産など、マンホール蓋がその街を紹介する一つのメディアになっていると感じます。

 時には職人さんたちが一枚一枚手作業で色付けまでされている。そのような製品は確かにマンホール蓋としてだけの機能で比較すれば前述のようなインドで制作されているような物からすればデザイン企画、新規鋳型の制作など、とてつもなく高価な物にも感じられますが、「メディア」としての機能も持ち合わせていると考えれば、それもありかな、と思います。

 

 思いの外、長めの記事になってしまいました、次回以降は実際に日本各地でマンホール蓋がどのように活用されているのかをお届けしたいと思います。

ロシアワールドカップ 旅グッズ忘備録

今更ながら、今夏訪れたロシアワールドカップの際に新規購入してみた旅グッズについて、旅行中に綴っていた感想などを防備録としてまとめてみた。

 

今回の旅行で試してみたものの評価

 

1.Boseノイズキャンセリングヘッドホン

 
 ノイズキャンセリングヘッドホンについては、前回ブラジルワールドカップ訪問時にもSONYの有線製品を購入して持参してみたが、結局その後使う事はなかった。


 所有しているiPod nanoとの相性が悪かったのか、ノイズキャンセリングにも関わらず接続時にノイズが生じてしまったように覚えいている。


 ノイズキャンセリング自体は効いていて、飛行機の機内では有効だったような気もするが、やはり有線しかないというのは移動時などには邪魔でもあり、また、着席時にしてもケーブルの長さが調整できず、煩わしくてしょうがなかったようにも覚えている。そういう意味では、有線無線併用型でも有線ケーブルの長さ調節ができるのが望ましいのかも知れない。


 今回試してみたBOSEの製品は素晴らしく、飛行機の機内でも鉄道の車内でもノイズキャンセリングを効かせて付けているのといないのとでは耳で感じる静音性が大分違い、外したときなどは思わず周囲の騒音に驚くほどだった。ノイズキャンセリングが効いている時は普段無意識下で体(脳?)が意識的に除いている音を、外した時は全て拾ってきている感じなのだろうか?
 下船した後に、それまで波間に揺られて無意識にバランスを取っていた感覚が、上陸した際に既に床は揺れていないにも関わらず、体は揺れをまだ感じてしまっているような感覚に似ている。
 鉄道の車内での音はそう気になるものでもないが、飛行機の機内では一度体験してしまうと、もう外している時のエンジン音が大騒音に感じてしまう。極端な話、音楽を流さずにノイズキャンセリングを効かせるだけでもいい。寝ている時は特にそうだ。睡眠用のノイズキャンセリングイヤホンが開発されたというのもうなずける。
 実際、ワルシャワーモスクワ間ではスマホのバッテリーが切れ気味だったので、そのように使ってみた。日本時間では深夜早朝に当たる時間帯だったので、大分疲れが溜まっていたのもあるが、これを装着していたことで大分睡眠に没入できた気がする。
 

装着に関しては圧迫感もなく、適度に密着して音の漏れ、侵入を防いでくれる。
 出掛けのバタバタで普段使いのiPod nanoを忘れてしまったので、有線接続時の相性は旅行中に検証できなかったが、後日帰国後に地下鉄乗車時に試してみて、前回有線専用機購入時のような機器の相性によるノイズの発生がないことも、有線使用時のノイズキャンセリング効果も確認できた。
 結果的には、帰国後、店頭で再度つけ心地や価格等を検討して、Boseではなく、SONYのWH-1000XM3を購入した。


 非常に気に入った一品となったが、ネックは少し大きいこと。それと、ヘッドホンゆえ密着して使用すると頭上部の髪型がぺったりと凹んでしまうこと。装着感を考慮すると止むを得ないと思われるのだが、特にサイズに付いては旅行時の荷物を減らすという点に関してはネックとなった。個人的にはカナル型イヤホンの形状は耳に合わないことが多く、長時間の装着は耳が痛くなってしまい、とてもつけていられないので、サイズに関しては止むを得ないと割り切るしかないと思っている。

 

2.Boseノイズキャンセリングヘッドホンレンタルサービス

 

 1.に関しては、今回はまず旅行用品のレンタルサービスで試してみた。

www.ry-rental.com

 

1.でも書いたように、前回のブラジルワールドカップ時は費用を出し惜しみして、有線専用機器を購入したが、結果的にその後使う機会は殆どなかったので、高い買い物になってしまったのを覚えている。
 今回、有線無線どちらでも使用できる物を探していたところ、SONYにしてもBoseにしても3万円ほどの、初心者としては上位機種に相当するクラスの物ではそういう物があるのを知ったが、前回の経験から、3万円で購入した場合、仮に外した場合の損失費用が大きいように感じたので試用してみた。
 今回の日程では使用日程的に往復の送料を含めて4千5百円ほどのレンタル費用となったが、仮にこれが外れであったのであれば3万円が試用費用になることから考えれば安いものだと思えた。
 

 このレンタルサービスで少しネックになったのは費用がかかってくるのがレンタルして実際に使う期間ではなく、到着日から返送手続きをした日までとなっていること。
サービスとして考えれば費用回収の面としては当然なのだろうが、今回の場合は出発前日に届くようにし、返送日は帰国便の時間の関係でサービス提供者の指定発送時間までに間に合わなかったため、旅行翌日の発送とし、実旅行日程の前後2日がサービス期間に加わる事になった。
 結果的には上手く受取、発送ともできたが旅行前日に発送側と荷物の到着時間の調整などが行えない可能性があるのはややリスクに感じた。旅行前日に受け取れなく、旅行当日のバタバタ感の中でも受け取れなければ使えないのに費用が生じてしまう可能性がある。

 この点に関してはそれこそAmazonのコンビニ受け取りのように、自宅に届かなくとも24時間営業の所で自ら受けてることもできる選択肢がある方がサービスとしては望ましいと感じた。
 また、費用面に関して言えば、長距離旅行で日程が長くなる場合に試すよりも、短期間の国内旅行などで試しておけばよかったようにも思う。
 今回利用したサービス提供者のメインのサービス提供品はヘッドホンなどではなくスーツケースのようで、他にも細々とした旅行用品のレンタルも行われていたが、スーツケースはともかく、その他の製品はどんな人がどんな意図で借りるのか、ちょっと見当がつかなかった。
 サービスの内容自体はとても面白く、今回のノイズキャンセリングヘッドホンのように、少し初期費用がかかる割に使用感によってはその後あまり使わない可能性が生じるものなどはもっと積極的に試せると良いと思った。
 イヤホンのように、耳の中に入れるような物は人によっては生理的に受け付けない人もいるかと思うが、ヘッドホンならばその点はもう少しクリアできるような気はする。

 

3.エマージェンシーシート(ソウルーワルシャワ間)


 今回座席指定をするにあたり、エコノミークラスの中では比較的スペースに余裕があると言われるエマージェンシーシートが空いていたので試してみた。非常脱出口となる場所の隣で、離着陸時にはCAさんと向き合って座ることになる席ですね。
結論から言うと、これも非常に快適な経験でした。


 長距離旅行の際にいつもネックに感じるのはエコノミークラスのスペースの狭さ。これまでは狭くて寝返りが打てないことなどがネックになるのかと思っていた。
 これは高速バスでも同様で、高速バスではそれに加えて日本の場合は交通事情から大都市圏での到着時間が大抵早朝に設定されていて、体は寝ている状態なのにまだ薄暗い中で放り出されるのがとても辛く、使うのを避けている。


 だが前回ブラジルワールドカップの際に当地の長距離夜行バスを使ってみて、日本とは異なり、長距離バスでの移動が当然という利用条件の中での利用時間設定(早朝に放り出されない)、余裕ある席間を経験し、夜行だから辛いというわけではない、ということも実感していた。
 

 今回利用できたこのエマージェンシーシートもまた、非常に快適な経験だった。やはりネックになっていたのは寝返りの打てないようなスペースの狭さで、横はともかく、縦が自分の体のサイズではエコノミーはやはり厳しい空間だったのだと再認識した。
 席予約時に事前にネットで確認していた懸念事項のうち、エンジンが近い位置のため、他の席よりも音が気になるという点に関してはBoseノイズキャンセリングヘッドホンが大分その助けになった。と言うか、装着している時はほとんど騒音と感じなかった。
 離着陸時にCAの方がこちらを向いて座る体制になることも大きなネックにはならなかった。そもそも離着陸時に向き合う時間なんてそんなに大した時間ではないのだ。今回のように、目の前に美人が座ってくれればむしろラッキーである。


 誤算だったのは、窓の位置。

 今回は窓際を選択したのだが、これは機体によって異なるのかも知れないが、窓の位置が通常の窓際席と異なり、自分の席の横に窓があるわけではなかったので、開閉の調節ができず、機窓を楽しむこともできなかった。
 もう一つ誤算だったのは、これも機種によるのかも知れないが、エマージェンシーシート席は前に座席がない分、前のスペースに余裕があるのだが、そのため、通常は前のシートに設置されているエンターテイメント設備は自分の席の足元から立ち上げる形となる。この設備に、通常の席ではUSBポートが備え付けられていたのだが、エマージェンシーシートに限ってはそれがなかった。お陰で最近バッテリーの消耗の激しいスマートホンやバッテリーチャージャーに充電することができず、これは後々のトランジットの時に大きく影響してきた。
 もう一つ、ネックだったのは、窓際の席では脱出用の機構が機内に迫り出してきているため、通路側、中間の2席に比べると若干スペースが狭目となっていた。迫り出した部分に足を乗せることもできたが、安定させれるような形になっているわけでもないので、個人的にはエマージェンシーシートが選べる際のベストな場所は窓際でも通路側でもなく真ん中の席だと感じた。
 これも機体によるのかも知れないが、エマージェンシーシートの前はトイレであり、通路際では人の出入りが多く、落ち着かないようにも思えたのだ。

 通常であれば通路側の席の人に断りを入れて通路に出ないと行けない席の関係についても、エマージェンシーシートであれば前に十分スペースがあり、そこはネックになりえない点からも、中間席が一番良いように感じた。
 なお、この快適な空間での旅は最後の最後に隣の韓国人にコーヒーをこぼされたことで些か後味の悪い経験となってしまった。
 
4.Ambee Bluetoothながら聞きイヤホン

 

 ノイズキャンセリングのヘッドホン、イヤホンとは打って変わって、外音の取り入れも可能で、音楽を聴くことも可能という少し不思議な部類の商品。

 音楽を聞きながら、アナウンスなども聞け、音量調整次第では会話も十分可能なため、ながら聞きにひはとても適している。


 有線版も試してみたが、長さの調節できないケーブルはやはり煩わしく、結局使用頻度は減ってしまっていた。
 抜け易い先端のイヤーピースも気になる点だったが、その点は今回はかなり改善されている。


 ネックなのは他の人のレビューにも結構書かれていたが、本体とイヤーピース間のケーブルが中途半端な長さで、若干の煩わしさを感じること。


 もう一つは機構上仕方がないのかも知れないが、イヤーピースが耳たぶを挟み込むような形になっており、多くの方の耳型から適切なサイズを割り出しているとのことだったが、長時間使っていると耳の痛さはやはり少し気になるところ。


 SONYXperia Duoも店頭で試させて貰ったが、こちらはそういう耳の痛さはなく、快適な装着感だった。ただ、こちらは普段使いにするに個人的には結構値が張っているように感じる。もう一つ気になる点は左右分離型になっていること。外れやすいのでは、と思ったのだ。
 後日談になってしまうのだが、SONYXperia Duoについてもその後結局購入してしまった。アンビーのイヤホンではやはり中途半端な長さのケーブルが煩わしく、徐々に使用頻度が減ってしまってきていたのだ。こちらはまだそれほど使い込んでいないので、当初懸念していた抜け落ちなどが実際にはどの程度生じるのかはこれから確認していくことになる。

 
 ながら聞きができる機能自体はとても有益なものなので、この分野はもっと機種が充実して欲しいと思う。理想としてはXperia Duoの装着感、アンビーのような一体型の形状で、こちらもやはり有線無線併用ができ、接続部、本体から耳に掛けての有線部の長さ調節ができると良いと思っている。

 

5.洗濯袋

どこでも洗たくパック (液体石けん2個付き)

どこでも洗たくパック (液体石けん2個付き)

 


 今回の旅のように、鉄道での移動時間が長く、水を得られる場所があれば洗濯ができるという環境であればそこそこ有効だったが、予想以上に水を切れず、結局は最後は手で絞った。通常の旅であればあまり役に立たないかもと思った。スペースをそんなに取るものではないので、持っていく分には良いかもしれないが、一度壊れたら次に積極的に買うことはないと思う製品だった。

 

6.セディナ海外キャッシング

www.cedyna.co.jp 

 今回、久しぶりに長期(と言っても1週間程度ですが…)に海外に行くにあたり、久しぶりに海外での現地通貨の効率的な入手方法を調べてみた。

 これまでは新生銀行をメインバンクに使っていたこともあり、海外でATMから現地通貨を引き出すに当たっては特段の煩わしさを感じていなかったのだが、昨今のマイナス金利下での経営状況に対する影響も大きいのか、新生銀行からは海外引き出しを含めて軒並みサービス水準の悪化に関する告知がされていたので、今後も見据えて対応することにしたのだ。


 これまで、新生銀行のサービスを利用していて、現地ATMで現地通貨を引き出せる利便性などからあまり意識はしていなかったが、それでも新生銀行のサービスもあらたてめて比較してみるとそこそこかかっていることがわかった。
 

 色々調べてみると、どうもセディナのクレジットカード(国際ブランドはMasterの方が若干手数料が低くお得らしい。この辺はその時々で状況が変わりそうだけど)がインターネット経由で繰り上げ返済も可能なことから、交換手数料に加わる年利の日割りが可能なため、使用して、オンライン上に使用状況が反映されて変換可能になるまでの3日間ほどの日割り利率の適用のみで対応できるため、手軽な手段の中では最もお得に現地通貨を入手できる部類に入るらしく、バックパッカーの間では割りと有名な話らしい。

 
 ちなみに、ATM手数料は日本の法令上キャッシングに対しては取ってはいけないことになっているらしいが、トランジットで立ち寄った韓国で引き出した際には普通にATM手数料が取られていた。引き落とし時にどうなっているかはまだ確認できてないが。
(この点については後日確認するのを忘れてしまっていて、請求の確認できる期限を過ぎてしまっていた。すぐに確認しないとだめですね。ちなみにセディナに問い合わせた方の記事では、セディナでは問い合わせをすればATM手数料などのアクセスフィーは請求から除いてくれるようです。)


 今回は色々と調べた上でセディナを利用することを決め、新規に申込んだのだが、当初のショッピング・キャッシングの利用可能総額の総枠が意外に小さく、キャッシング枠は更に小さくしてしまっていた。キャッシング枠の変更には運転免許証などの身分証明書の提出などが必要になるのだが、海外旅行にあたりそうした物をおいてきてしまって対応が困難なことを考えると、その点については旅行前に確認、対応しておくべきだった。

 

7.スキナーズシューズ・ソックス

socks-shoes.jp

  飛行機の機内や、宿泊先などで、スリッポンのように簡単に脱着でき、スペースも取らないものを検討していて購入したもの。

 もう少し簡単に脱着ができるのかと思っていたが、普通にアンクルソックスを履く程度の手間はかかるものだった。ただ、その分、密着感も十分にあるが。

 持ち運び、即時利用を考えたらホテルで支給されるような薄手のスリッパでも良いのかも知れないが、機内や車内でもちょっとした移動には足元がしっかりしている感もあり、意外に重宝する。
 

 商品説明では底面はラバー保護されているので、ガラスなどの多少の突起物を踏んでも大丈夫のようなことは書かれている。

 確かに大丈夫なのかも知れないが、かなり薄手に作られているので、路面の変化具合はしっかりと感じるので、通常の靴を履いているときよりは裸足に近いような感触があり、一抹の不安は感じる。
 今のところ、費用以上の感動はないが、購入を後悔するようなレベルのものでもなかった。

 

8.ネックピロー

 安さのためか、縫製、装着感に若干の甘さは感じるが、通常の空気注入式エアーネックピローを使わずとも十分に快適な移動を過ごせ、意外に使える製品。後部が気にならず、肩への負担もなく、電車の中で隣の人に寝そべってしまっているような快適感があるのはなかなか良い。

 スペースもあまり取らず、値段の割には和悪くない買い物だったと思えた。 

 

9.Kindle paperwhite

  飛行機内なども大分改善されてきたとは言え、海外旅行時はオフラインになる時間もやはりまだまだ長く、旅のお供として書籍は欠かせない。ただ、紙の本はサイズ、重量ともどうしても生じてしまい、海外旅行に持って行くにはやはりどうしても制限がかかってしまう感じがある。


 これまでタブレット電子書籍アプリなども試してみたが、やはりどうもしっくりいかず、バッテリーの持ちなどもあり、長続きしなかった。今回は電子書籍専用端末として、それほど高価とも感じなかったKindleの中でも一番コストパフォーマンスが良いと感じたKindle Paperwhiteを購入した(それでもAmazonのキャンペーン期間中を狙って購入したが)。
 これに、旅行前日からUnlimitedに申し込み、興味の有りそうな書籍を何冊かダウンロードして持参することとした。

 今まで試したタブレットなどの電子書籍アプリなどよりも紙の読書感に近づける努力をしているだけあって流石に使い易い。重量、スペースを考えても旅のお供としては優秀な製品。今回は広告ありバージョンで購入したが、個人的には全然気にならない程度のもので、むしろ有益な情報が届けられるのであればそちらの方が望ましくさえある。
 

 ちょっと誤算だったのがUnlimitedで読める作品対象で読みたいものがあまり含まれていなかったこと。旅行の度にUnlimited一月分を支払うのであれば安いかもと思ったけど、この充実度だと少し内容が薄いように感じる。むしろ青空文庫で過去の作品を詰め込むことになるかも。


 使用感に関しては軽さ、大きさともに申し分ないけど、本を開いて右左でホールドできるあの安定感が意外に重要なんだな、と再認識させられる使用感でもあった。

 

10.ピンチ付き折りたたみハンガー

item.rakuten.co.jp


 洗濯袋と合わせて洗濯グッズとして購入。リングハンガー的にも使えて非常に使い易い。
サイズもスペースをそんなに取らず、洗濯袋と違ってこちらは購入してよかったと思える旅の洗濯関連製品だった。

ハリルホジッチ監督の解任について

W杯本大会まで約2ヶ月というタイミングでハリルホジッチ監督が解任された。

 

先月のベルギー遠征時のマリ戦は観ていなかったが、ウクライナ戦を観た限りでは悪くない印象を持ったので少々驚きだった。

 

もちろん、故障者がいたとは言え、この時期に至ってもある程度の固定メンバーすら見いだせていない感があるのはどうかと思う。

守備にしても、攻撃にしても、どの様に戦っていくのかが見えにくい点もあるように思えた。

ただ、本戦に出場できず、若手主体とは言え、対戦相手だったウクライナFIFAランキングは日本よりも上だったわけだし、国内でもCLでも良い成績を出している国内の強豪、シャフタール・ドネツクディナモ・キエフの選手を中心に選出されていたことを考えると連携面でも寄せ集めという状態ではなく、この時期の対戦相手としては悪いものではなかったと思う。

 

幾つかの記事などでも触れられているが、監督を代えるのであればこの時期ではタイミングが悪すぎるように思う。

監督が西野さんに代わったことで、W杯本大会で少なくとも予選敗退したとしても、少なくとも1勝でもできれば別だが、仮に全敗した場合には何が悪かったのかの検証すらできなくなるだろう。

この時期に監督を代えるのであれば、いっその事ハリルのまま挑んで、何が悪かったのか、徹底的に検証材料とすべきだったように思う。

 

初参戦のフランスはともかくとして、地元開催だった日韓を除けば期待感を持って本大会に臨んだドイツ、そしてブラジルでは結果的に芳しくない結果に終わった。

一方で、本大会前は敗けが続き、本大会では思い切って守備的な布陣で挑んだ南アフリカ大会では予選を突破し、決勝トーナメントでもPK戦敗退という結果を導いた。

 

今回の監督解任については、選手たちの反乱などという声もあるが、幾つかの記事で触れられているように、スポンサーの意向も大きく働いたのではないかと思う。

岡崎や本田といった知名度のあるメンバーを外した一方で、新たに選出されたメンバーが活躍しているようには見えず、結果も伴わないようでは興行的な人気も出ない。

自分の周りを見渡してみても、W杯への関心は低いように感じるし、おそらくその空気感は間違っていないのだろう。

 

ハリルホジッチ監督を解任したことで、特に全敗となった場合の検証は難しくなったように感じるが、一方で日本サッカー協会は状況はどうあれ「切る時は切る」というメッセージも発せられたし、同時に、勝利だけでなく、興行的な成功も求められるというメッセージも世界に届いたことになると思う。

これまで、高級に加えて負けてもサポーターは暖かく迎えてくれる稀有な国、という批判記事もあったが、今回の件で少なくとも次の監督を引き受ける人物はそうした点も考慮して緊張感も生まれるのではないかと思う。

 

この一件が後々どんな影響を与える事になったのか、今後注意深く見守っていきたいと思う。

仕事に行くより死を選ぶくらいなら堂々と逃げ出せばいい

全然管理できていないブログだけど、久しぶりに更新。
元々は下のリンク先のブログに関しての感想をFacebookに書こうと思っていたのだけど、思いがけず長くなってしまったのと、内容が重くなってしまった感じがあるので、今の自分の気持ちの忘備録としてこちらに書くことにしました。
 
 

数年前に月の残業時間が75時間を超える時期が3ヶ月ほど続いたことがあり、その時は明確に長時間労働がもたらす心身への悪影響を実感した。
 
同時に、普段は同じ職場にいない直属の上司に
「なんでそんなに残業時間が多いんだ?」と言われたことがきっかけで、組織に対する意識は大幅に変わった。
 
余談だけど、その上司とはその後同じ職場で働くようになった。
その頃自分の業務内容は大分心身的には負担の少ない所に移されていたけど、自分の仕事を引き継いでくれた後輩の状況が以前の自分とあまり変わっていない上に、件の上司はその後輩にも同様の台詞を吐いていたことがわかった。
あくまで自分からみた判断でしか無いけど、結局その上司は夜の付き合いが大事で、自分は残業もしないし、残業が多い職員の実態を見ようともしないし、やらなくていい事の判断(早く帰すための管理)も出来ないんだな、というのが当時も今も(残念ながら)変えられることのない自分の認識。
 
同時に、「俺の若い頃は…」という枕詞の後に、自分の経験を武勇伝のように語り、他の人がなぜそれが出来ないのかを考えることの出来ない人は想像力が乏しいな、という見方をするようになってしまっている。
もちろん、自分の見方が間違っていると感じさせられることも大いにあるわけだけど。
ま、件の枕詞の後に、自分の経験と、今話している対象の方の状況を想像しつつ、解決策を提案してくれたりするのなら歓迎するんですけどね。
自分の経験上、枕詞の後にそういう二の句を継いでくれる上司は一人しかいませんでした。
 
自分の働く職場は幸いな事に、役職に就くためには最初のステップだけだが試験を受ける必要があるので、ある意味では選択的に出世の階段を登ろうとするか否かを自分で選択できる。
まだ数年しか働いていないが、幸いなことに、すぐ上の上司の方はボンクラの自分から見ていても明らかに仕事が出来ると感じる方ばかりだった。
ただ、その人達の働き方を自分がするのは無理だな、とも日々感じながら仕事をしていたのも事実。
 
なんか長々と書いてしまったけど、言いたいこととしては、自分としてはフランス人のように週35時間しか働かなくても望む成果を出せるように、それも心地よく働けるようにマネジメントしてくれてる上司が理想だってこと。
今のところ、自分が今の組織でそれが出来るという実感も構想も全然ないので、ものすごく他力本願だけど、そういうマネジメントができる上司に出会いたいというのが今の望み。
そういう上司に出会えたら自分も他の人にそういう生活を送ってもらえるように、出世の道を目指すかも…
 
最後に、これは本当に皆に望むことだけど、仕事で悩むことは大事だと思うけど、心身を壊してまでするようなことは無いと思う。
特に、仕事を苦に思って死ぬようなことは本当に止めてほしい。
どんなに周りに迷惑をかけてもいいので、死ぬくらいなら堂々と逃げてほしい、というのが自分の願いです。

www.naotoyamamoto.jp

Airbnb、近隣からの苦情を民泊のホストに伝えるってよ。

headlines.yahoo.co.jp



この記事、コメント見るとネガティブな意見が多いけど、
Airbnbってゲスト、ホストの相互評価システムだから、
評判の悪いホストの所には泊まりたくないだろうし、
評判の悪いゲストは受け入れたくない、
という所に落ち着いていく気がする。

今はこれまで日本で見えていなかった需要が可視化されて、
それに合わせてどんどん供給がされている状態。
その過程で軋轢が生じているだけで、
心からホスティングを楽しんでいて、
その対価を得ている人もいれば、
メッセージのやり取りやホスト宅のルール説明など必要なことを丸投げしているホストもいるんだと思う。

生業としてのホストも、職業としてのホストも、
どちらもマイナス評価を受けない様に気を配るんだろうけど、
前者は高い評価を受けて生き残っていくと思う。

今回は近隣の人がホストに対して懸念を伝えられる様な改正らしいけど、
近隣の評価も可視化されるようになれば生き残れるホストは更に絞られてくるんじゃないかな?

それよりも、これだけ宿泊需要が増えているのが目に見えていて、
現状それに対応できるツールの一つなのにこれだけネガティブな反応が起こるのも面白い。
もちろん民泊にも正負様々な側面があるけど、
観光需要に頼らなくても食うに困らないってことでもあるのかな?
観光で食ってる欧州で顕在化されてる宿泊需要があるのに、
近隣トラブルが多すぎるから民泊禁止、ってのは想像しにくい。
交流人口が増えることによる懸念よりも、
自国民の食い扶持が減る方が社会不安は増大する気がするし。

なにより、需要があるとわかった以上、
Airbnbだけを禁止(仮に民泊自体を禁止)した所で、
誰かが抜け道を見つけてまた同じようなサービスを始める気がする。

そう考えると、現在生じている懸念に対して対応を考えて、
行動に移してきたAirbnbはやっぱり他のサービスに比べて一歩先んじていくように思う。

『「10年後の自分」を考える』ためにすること

前回記事でも紹介した『先が見えない時代の「10年後の自分」を考える技術』。 

「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)

「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)

 

 この本で応用される「シナリオ・プランニング」という考え方は、元々戦争において軍事戦略を立てる際に、敵の動きを何パターンか想定し、それら一つ一つに対応する作戦を考えて言ったのが始まりだとのことである。

1970年代には石油会社のシェルがこの考え方を応用し、「オイル・ショック」を乗り切ったことで脚光を浴びたという。

この本ではそんな「シナリオ・プランニング」の考え方を個人の生き方に応用させた内容になっているが、あくまで新書ベースで書かれているため、多くの例えを交えて分かりやすくはなっているが、本を読むだけでは実際の手順、スキルは身につきそうにも無いとも感じたため、自分なりにその手順をまとめてみた。

 

各手順の裏にはさらに必要とされる考え方や技術があるが、それはまた別の機会に掲載することにする。

 

シナリオの作り方

①自分の現状と希望をベースとする。

 

②まず「確実にやってくる未来」を考えてみる。

 「確実にやってくる未来」の例、  

 ・年齢

 ・(確実と思われる)社会環境変化

 

③次に自分に影響を及ぼす「不確実性」の要素を図にまとめて考える。

 ・ フレームワークを活用する

 

 フレームワークの例

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→マクロの「変化ドライバー」がミクロに直接的・間接的に影響する

 

④「不確実」×「インパクト大」の未来について考える  

 ③で図に挙げた「変化ドライバー」の中から、何が自分の未来にとって「最もインパクトが大きく、最も不確実性が高い」「変化ドライバー」なのかを探しだす。

 →10年後の自分にとって1番インパクトが大きい不確実性を見つける。ここを優先的に考えることが未来を考える際には1番重要。

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 例、日本企業で働く自分の就業環境

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⑤「不確実性」を組み合わせて具体的なシナリオを作っていく

 例、2つの不確実性を縦軸と横軸にとって2×2の4つのシナリオを作る。

 ・不確実性が同時に起こることまでは普通面倒くさくてなかなか考えないが、 同時に起こると、思ってもみなかった状況が目の前に現れる。

 →最大のインパクトになって人生に大きな影響を与える

 

⑥シナリオを書いたら名前を付ける

 例、仕事×家庭環境の4つのシナリオ

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 ・相当準備しておかないととても対応できない「今の延長線上には考えられない未来」が現れる。

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 どのシナリオになろうとも、10年後のために今、もしくは今から取り組んでおかねばならない「行動」や「意識」が見えてくる。

 →「意識」は情報の取り込み方に影響を与える。

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 結果として左下の象限(1番影響が小さい)になれば何も問題はない。          ↕

 シナリオを使って「強制的に」未来のことを考えていくことで、「普段の自分の発想、 思考からは出てこない未来」について客観的に考えられるようになる。

 

⑦シナリオが具体的にどういう物語になるか「過去形」で綴ってみる。

 この際、5W2H「(who、だれが)、(when、いつ)、(where、どこで)、(what、なにを)、(why、なぜ)、(how、どのように)、(how much、いくらで)」を明確にする。

 

 ・「変化ドライバー」の列挙にせず、必ず「ストーリー」にまでする。

 →論理的に成り立たないものは実は繋がらない。「ストーリー」という強制発想法を利用して、「論理的なつながり度」をチェックする。

 →どのシナリオも「ロジックが通っていて有り得そう」であればそれぞれのシナリオの意味することを考え、何を準備しておくべきかを考える。

 →「未来物語(ストーリー)」を「今」に引き戻して、「今日何をすべきか?」の現実物語に翻訳する。

 →行動に移す!

 

 ・行動を伴わない「思考」に価値はない

 →行動によってしか「思考の」成果を手に入れることはできない。  

  「思考」はあくまでも「手段」。  

  「目的」は企業ならば「持続的な成長」と「価値創出」。  

  個人ならば「より良い人生(後悔しない人生)を送る」こと。

 

 ・目的地へはいつも最短ルートで辿り着けるとは限らない。

 

⑧行動しつつ、修正する ⑨自分の立ち位置を決める。  

 最悪シナリオをリアルに想定して、自分のこれからの行動計画を具体的に決める。  

 「未来の幅」を考える。 それぞれのシナリオ通りの未来が訪れたら一体どうなるかを具体的に考えていくと、どの未来が訪れようと「共通してすべきこと」が見えてくる

 →今日から始められる「今、すべきこと」

  「いつかやる」は「いつまでもやらない」と同じ。

  「来てほしい未来」がどれかを見極め、その未来に辿り着くために「今、自分でできること」を考えることが不可欠。

 

⑩アーリー・ウォーニング・サイン(Early Warning Sign、予兆)を見逃さない  

 特定のシナリオに向かうことを示すシグナル

 →行動変化の判断軸とする 「失業率」や「消費支出」などの遅行情報(既に世の中で起こったことを確認するためのもの)ではなく、「先行情報」を読む(「先行情報」と「遅行情報」を区別する)。

 

 ☆不確実な情報化での意思決定の考え方は、「選択肢が広がる方」を選ぶのが鉄則

 

⑪計画は「修正」を前提に立てる

 例、

 ・ブレイクダウン法  

 ・アローダイアグラム法  

 →漠然としたやるべきことを具体的なレベルにまで「要素分解」する

 

⑫「やらないこと」を決める

 「戦略とはやらないことを決める(優先順位をつける)こと」

「10年後の自分」を考えてみた

「考えてみた」、と書いたけど、実は考えきれていない。

 

ブログタイトルにもつけているように、これまで正に「行き当たりばったり」で生きてきた(それなりに考えることもある)。

ただ、同居人が持っていた西村行功氏の著作、『先が見えない時代の「10年後の自分」を考える技術』を読み、少し反省した。

この本のタイトルにあるように、今の時代は変化が速く、僕らは「先が見えない」時代を生きている。

そんな時代に、「行き当たりばったり」で生きるのも悪くはないと思っていたのだけれど、この本を読んでいて、それは行きたい場所がないまま、大海原に漕ぎ出し、運が良ければ面白い場所に流れ着いているようなものだと思った。

 

この本を読んで、それでも地図のない世界でいくることには変わらないんだな、と感じた。

ただ、この本はそんな世界で色々な可能性を想定しながら、先に進むために「今すべきこと」は何かを考え、行動に移すための方法を教えてくれる。

そして、年始に当って、この本を参考に、僕は恐らく初めて真剣に将来を考えてみた。

そして、愕然とした。

 

僕は、

「目的地に行くために、何を考えればいいか?

 そして、そのためにどのようなことを準備すればよいのか?」

ということが考えられなかったのではなく、

改めて過去を振り返り、将来を見据えた時に、

「どの様に生きたいのか?

 そのために、どの様なことをすればいいのか?」

ということが、いつの間にかなくなってしまっていたことに気付いたのだ。

 

そして、年明けからはもう随分と経ってしまったが、

再び忙しい日常に戻ってしまったことで、未だにそれは見つけられていない。

 

それでも、この本を参考に、少しづつ現在の自分の立ち位置を確認しつつ、目的地を探してみようと思った。

 

とは言え、この本に書かれている内容を実施していくのは実際には結構大変なのも事実。

実際、今回巷でよく言われる「過ぎた日を振り返り、来る年に思いをはく」ということを実施してみて、こんな事を正月3が日で行うのはかなり無理があると感じた。

これは、年末年始のその時だけ実施するようなものではなく、普段から目的地を目指して歩んでいる人が、改めて時間の取れる時に、自分の立ち位置を深く検証するために実施することなのだなということを感じた。

 

今年はこの本に書かれていることを自分なりにまとめてみて、色々なシナリオを実際に考えて、このブログに掲載していってみようと思う。

そして、その中で、目的地についても考えなおしてみようかと思う。

 

 

「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)

「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)